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百年以上生きてきたこの建物を舞台に物語は始まる。ここには、現代に生きる私たちが隠蔽してきた混沌とした闇のエネルギーが満ちている。通り過ぎていったたくさんの人々の想念がここを特別な場所としている。ここから21世紀に向けて発信する作業を始めようと思う。
1. 門番(1996. 沈黙)
2. 都市(1992. 未来の記憶)
3. 天使(1999. 時の使者)
4. 果実(1993. 未来の記憶)
5. 脱出(1993. 未来の記憶)
6. ケルベロス(1988. 冥府の犬)
7. ATOMIC RAT(1988)
8. ATOMIC SNOW(2000. 時を待つ)
9. 使者(1998. 抵抗)
10. Life(1999)
11. I am here No.4(2000)
12. I am here No.5(2000)
13. HOUSE No.1(2000)
14. HOUSE No.2(2000)
15. SPACE No.1(2000)
16. SPACE No.2(2000)
17. Rat King(1988. ATOMIC RAT)
18. 迷宮(1995)
19. 赤い森(1995)
20. 森にすむ(1995)
旅人を迎える門番は沈黙している。そこに彼らの見るものは、廃墟と化した都市の残骸と、それを見下ろす黒い天使。かすかな記憶の痕跡だけが残されている。時の経過はATOMIC RATがその身にまとった鉛の衣を風化させ、無防備な姿をさらす。ケルベロスに導かれて、さらに奥へと進む。そこには静かに来るべき時を待つ使者たちがいる。彼らの周りに降り続くATOMIC SNOWは不毛の時を刻む。やがて来る時のため、今しばらく待たねばならない。
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