猫のふしぎ

世界中で飼われている猫の話。たくさんの種類がいますが、祖先は同じで、10万年以上も前の中東にいた野生のリビアヤマネコです。人間が穀物を倉庫にためるようになると、それを食べるネズミが現れました。そのネズミを狩る猫が人間に飼われるようになったのでした。人間は目で多くの情報を得ていますが、猫は人間より優れた耳と鼻、ヒゲもよく使っています。ヒゲのおかげで自分が通れる幅がすぐ分かるのです。人間なら判断するのに時間がかかりますね。いろいろな模様の猫がいて兄弟同士でも違うように、毛の色は遺伝子の複雑な働きによって決まるようです。例えばオスの三毛猫が産まれる確率はわずか数万分の1だとか。自然の中では山猫のように目立たない色でよかったのですが、人間の中で暮らすようになって変わったようです。猫の寿命は12才くらいとされていますが、大切にされて長生きする猫も増えています。最高記録は34才だそうです。足の指は、速く走るために減って4本になったといわれます。でも木に登ったり爪でつかむ必要がある限り、馬のようにはならないでしょう。ただし指が多く産まれてくる猫もいて、7本指の記録があります。瞬発力がある一方で体力は少なく、人間の倍くらい寝て過ごしますが、襲われてもすぐ目を覚ますように熟睡する時間は短いようです。また寝ながら鳴いたり仕草をする時は、猫も夢を見ているとされます。よくゴロゴロ喉を鳴らしますが、どうやって鳴らすのか分かっていません。肉食性なのに草を食べることがありますが、理由は不明です。残念ながら干支の動物に猫は入っていません。昔の人々にとっては猫より虎の方が人気があったのかもしれません。