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井関さおり |
11月24日の日曜日、高知県立美術館にて「りぶらあと」が開催されました。これは本を意味する「livre」と「art」をかけたタイトルです。美術館の回廊を使い、本にまつわる作品を参加者がブース毎にフリーマーケット形式で展示・販売するというものです。このイベントに、私たちはギャラリー「nBox」として初めて参加してきました。
「りぶらあと」は毎年好評だそうで、たくさんのお客さんが来られます。
nBoxでは毎年「ARTISTS BOOK」展を企画しており、そのアートブックたちを沢山の人に見てもらおう!と意気込んで、その本たちをメインに、日頃教室で作っているグッズやポストカード等いろいろと展示をしました。
「りぶらあと」に来るからにはお客さんたちは本好きに違いない、さあ読んで読んで!と待ち構えていたのですが、どうも皆さんグッズに目がいってなかなか本は手に取ってもらえない・・・。本をゆっくり読むにはお客さんが多く、人の流れが速いので長く一所に留まれないのが一因のようです。残念。
そのかわり、この日のために作ったグッズ「本読み牛」はずいぶん受けがよく、かなりの人がどれにしようか迷いながら買っていってくれました。
造形教室では毎年干支の置物を作っていて、来年の牛も今どんどん製作中です。
「本読み牛」は、この牛にちょうどの大きさのいろいろな本を持たせて、読んでいるように仕上げたものです。
この小さな本の表紙が凝っていて、「ウシの品格」「mo:nel」「ウシは見た目が9割」「ベルサイユのうし」「功名が牛」などなど・・・。すべて牛ネタなのです。牛に手がついて小さな本を持っている姿は「前へならえ」の姿勢にも似てなんとなくいじらしい感じで、でも持っている本が全部パロディなので、かなりのお客さんに笑ってもらってました。
いつになく賑わいを見せる美術館の雰囲気も良いものでした。
またこんな風にイベントがあり、展示室以外でもお客さんが気軽に楽しめることが増えるといいなと思います。
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