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ラーラ |
「プレカリアート」って何? 新聞記事に眼がくぎづけ。
イタリア語のプレカリオ(不安定な)とプロレタリアート(労働者階級)とを重ね合わせた新しい言葉、ユーロメーデーに登場、日本にも伝わってきたとか。日本の非正規雇用の労働者は、労働人口の3人に1人に達しているそうです。労働運動の現場にひろがっている、フリーターや派遣労働者など雇用の不安定さを強いられた人びとの叫びが紹介されていました。
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福岡での集会とデモでは、月収10万円程度のワーキングプアの若者も目立つ。「企業は皆をおだてて低賃金で働かせ、一方的に使い捨てにしてきた。自己責任論にだまされてはいけない。プレカリアートは団結を」と呼びかけた。道ゆく人びとから「その通り」と歓声がとんだ。「企業のカネ余りが伝えられるのに、フリーターや派遣が食べていけない世の中はおかしい。働くということは世の中でだれが主人公なのかを問い直したい」と。
首都圏では、非正規労働者からの相談を受け、2000年から年間70回の団交、40件余りを解決してきた。「店を1週間かけてリニューアルするから来なくていい」と言い渡され、「こんな理由でクビは許されない」と訴えて団体交渉、解雇を撤回させ、未払い残業代も支払わせた。
ほかにも、「命をおとす危険性もある作業をしているのに、ぼくらを人間扱いしないことが一番の問題」「派遣会社も派遣先もこれ以上労働条件を下げて現場でモノづくりができるとは思っていない。事態は大きく動きだした。声をあげることが大事だ」という声。
ホームレスと連帯する労組は、「明るいビンボー★メーデー」を開いた。「電話相談で一番多いのは中途解雇。ホームレスは30〜40代が多く、派遣で働くうち、気づいたら野宿していたと聞き、人ごとと思えなかった」と。
こうして新しく誕生する労組は、ひとりでも入会できて、ネットで情報交換し、団交があればゲリラ的に動く。
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先日の「クローズアップ現代」は、全国チェーンの紳士服店やコンビニで、名ばかりの店長が低賃金で超長時間労働を強いられている実態を紹介していました。
企業利益優先の状況に、ため息がでます。それでも、黙っていない若者たちが全国にいた、やっぱりいた・・そう、黙っていてはいけない!! 連帯していきましょう!! |