シチリア島の発火現象
10月にイタリアのマスコミが驚くべき報道を行いました。シチリア島で発生していた謎の炎は宇宙人による実験だったというのです。2004年1月にシチリア島北部のカロニアにある小さな村で、原因不明の出火が始まりました。テレビや電気器具のみならず、ソファー等の家具も発火したとされます。普通の放火の可能性はすぐに否定されました。その2月には電力会社が村の電気を止めたのですが、それでも発火が続きました。技術者の前で電源を抜かれたケーブルが発火したそうです。市民保護組織はその区域に監視カメラを設置して立ち入り禁止にし、村人は避難しました。やがて8月頃にだいたい収まったようです。様々な調査が行われて、悪魔のしわざや火山の影響なども考えられましたが結局原因は特定できませんでした。住人や漁師の話では、海から現れる光のボールが村の家に入ってきて人間や家畜の周囲を飛ぶそうです。誰も直接は傷つかないのですが、電気器具に干渉して火事になるようです。プラズマの球を思わせますが、人体への影響が何も報告されないのは奇妙です。イタリア政府は2005年に海軍やNASAの科学者を含む特別調査委員会を設立していました。その報告書によると、数十億分の一秒という瞬間に海で発生している人工的な電磁現象で、12〜15ギガワットもの巨大なエネルギーが必要とされています。軍事兵器か宇宙人の実験を仮定しています。現在の地球では不可能な技術と考えられます。もちろん、秘密の軍事技術は存在するかもしれませんが、わざわざ村で実験を行う理由がありません。この報告書をマスコミが入手したため、今回の報道となりました。いずれにしても、これが最終的な結論ではないそうですが、宇宙人の可能性がまじめに論じられていることに驚きます。