ウィンダミアの怪物

昨年から今年にかけて、イギリスのウィンダミアで大きな謎の生物が目撃されたと伝えられました。湖水地方では最大の湖ですが、有名なネス湖に比べると半分の長さです。昨年の7月、行楽に来ていた大学講師と妻がボートの航跡のような波を北西の岬から見ました。それは長さ6mもの巨大なウナギのような生物で、灰色の長い体に小さい頭と2つのこぶがあったそうです。およそ1分ほどで、顔は見えませんでした。写真を撮りましたが、すでに50mほど遠くにいたため湖の中の細長い線として写りました。同じ月に湖の北端でボートに乗っていた別の夫婦が、約18m後方に大きな波と航跡を見ました。ヒレのないイルカかアザラシのような巨大な物が水面に浮上してから再び潜ったそうです。そして今年の2月、東側の丘から湖の写真を撮っていた地元の写真家と妻が、湖の北端を移動する航跡に気づきました。双眼鏡で確認し、約3kmの距離から写真を撮りました。15分以上浮いたり潜ったりしていたそうです。航跡は長さ15m以上で、その本体かもしれない暗い部分が4m以上でした。その周りにボート等はなかったそうです。科学的な鑑定を行った専門家によると、写真に修正された跡は見つかりませんでした。また生態学者は湖で知られている生物では説明できないと認めました。噂を疑っていた写真家は考えを改め、自分が住む湖の東の町ボウネスにちなんでボウネッシーとも呼んでいます。さらに同じ月、地元のカヌー乗りの人が湖の同じ部分で、大きな航跡と何か動物がいるのを見ていました。大きな黒いヒレのような物が見えたそうです。他にも複数の人がそれらしい目撃を話しています。異常に成長したウナギかナマズの説がありますが、この湖で怪物と間違われる大物はまだ確認されていません。