宇宙と交信する試み
10月、アメリカのヤフーが写真や映像のデータを世界中から募集してタイムカプセルを作る企画を発表しました。今年2006年の人々の生活がデジタルデータとして2020年まで封印されます。さらに、メキシコのピラミッドで式典を行い、データの一部をレーザービームで宇宙へ送信する予定でした。宇宙のどこかで宇宙人にデータを拾ってもらえる可能性はあります。残念ながら遺跡保護のために場所は変更されましたが、古代メキシコの神ケツアルコアトルは宇宙人だったというUFO研究者もいるように、UFOや宇宙人に肯定的なメキシコで計画されたこと自体が面白いものです。1974年にはプエルトリコのアレシボ電波望遠鏡からメッセージが電波で宇宙へ送られました。1977年に打ち上げられ、太陽系の探査を終えた後もなお宇宙を飛んでいる無人探査機ボイジャーには、地球外生命探査を提唱した故カール・セーガン博士によって、様々な地球のメッセージを記録した銅板が積まれています。最近、宇宙からの信号を探しているSETIは宇宙の生物を研究するカール・セーガン・センターを新設しました。また、SETIの代表的な天文学者は、2025年までには地球外知的生命の信号を発見すると考えています。ところで、セーガンをはじめ科学的探査を試みる人々は、UFOを宇宙人の宇宙船とする考えを強く疑っています。そのため、UFO研究者はSETI等をUFOから目をそらすものとして嫌う傾向にあります。CSETIという紛らわしい研究組織を作ったり、SETIが宇宙人の信号を受け取りながら隠していると言う人もいます。ありえないような飛行や変形を見せるUFOは、想像できない程に進歩した別の宇宙あるいは次元からの訪問者かもしれません。その意味では、科学的な地球外生命探査は現代の科学が捉えられる範囲に留まって棲み分けをしているといえます。