イギリス国防省のUFO研究報告
昨年1月からイギリスは法律で情報公開を求める権利を認め、公的記録の公開も行うようになりましたが、その時は宇宙人によるUFOの可能性は否定していませんでした。しかし、大学教授らの求めに応じて今年5月に公開した400ページもの秘密の報告書では、大気中のプラズマや流星等の自然現象、飛行機等の見間違いをあげ、いわゆる「空飛ぶ円盤」としてのUFOを否定しています。このコンダイン報告書はイギリス国内のUFO目撃を4年間研究した国防省の人によって2000年に作成されていました。これはアメリカの大学で科学者たちが2年間研究を行って、1968年に発表されたコンドン報告書と似ています。いずれも宇宙人のUFOがいる証拠はなく、国家の脅威にならないとしています。一方で、フランスでは1999年に国防関係者等からコメタ報告書が政府へ提出されました。これはUFOと国防と題した90ページの報告書で、宇宙人のUFOとその脅威を可能性として認める内容になっているのです。
ところでイギリスには、アメリカのNASAや軍のコンピュータ・ネットワークに2年間侵入したハッカーがいます。ハッカーによると主な目的はUFOに関する秘密の情報で、その結果、アメリカは反重力技術を開発しており宇宙船団も持っていると確信したそうです。また、地球のものとは思えない葉巻型の物体が宇宙にいる画像も見たといいます。ただしデータは保存しておらず、本人の記憶と印象が頼りなので、確実な証拠とはいえません。今回の国防省による発表の数日後、本人をアメリカへ引き渡す裁定が下されました。上訴する可能性はあるものの、この背景には宇宙人の地球訪問を公式に否定しつつ、イギリスとアメリカの同盟関係を強調する意図があったと考えるUFO研究者もいます。