ローマの聖職者と宇宙人
キリスト教には宇宙人が関係していると考えるUFO研究者もいます。天使や悪魔の伝説には宇宙人を表したものがあるかもしれません。聖書にUFOを思わせる描写があったり、宗教的絵画にそれらしい絵が描かれている例があります。キリスト教最大の組織、バチカン市国はイタリアの首都ローマにあります。そのバチカンに宇宙人の実在を主張する高位の聖職者がいるのです。82才のコラード・バルドゥッチ猊下は著名なカトリックの神学者で、現在は退職していますがローマ法王庁でエクソシスト(悪魔払い師)や超心理学の専門家として勤めました。1995年以来、イタリアのTVで何度か宇宙人による接触は実在すると公言しています。バチカンの公式見解ではありませんが、宇宙人との遭遇は悪魔によるものや精神的なものではなく、実体を伴うものではないにせよ研究されるべきとしています。論拠の1つには、地球外にも神の創造物がいるのではないかとした神父等が何人かいます。2002年に聖人と認められた高名な故ピオ神父は、神の栄光は小さな地球に限らず、他の星には人類のように罪を犯して堕落しなかったものがいると発言。地球人より進んだ宇宙人を認めるかのようです。故ヨハネ・パウロ2世は異星人がいるのか子供に尋ねられ、彼らも神の子供であると答えました。科学的に地球外生物が発見された場合、宗教組織にとっても大きな問題です。バルドゥッチ猊下はヨーロッパ等でUFO団体の会議に何度も参加しましたが、去年初めてアメリカでの会議に参加しました。それを現法王ベネディクト16世に手紙で知らせたそうです。今年3月のローマの会議では、メキシコの研究者と同席して、開放的で信仰の篤いメキシコはUFOの目撃に恵まれているとし、世論と教会を宇宙人に向けるためのスポークスマンであり続けたいと述べました。