|
美和 クランマー |
今回の便りは久しぶりに美和クランマーさんです。教室の卒業生で、アメリカ人の夫と5人家族でニューヨークの隣のニュージャージー州に住んでいましたが、お引っ越しをされたそうです。 |
私は昨年の秋、急に引っ越ししました。主人が新しい仕事を見つけたのです。前の職場で三週間の退職届後の仕事をしたあと、すぐ新しい職場に移りました。今度は、カナダの近くのニューハンプシャー州というところで、自然がとても美しい田舎です。三週間の間にバタバタと家を買い、荷物を運び、子供たちも転校させました。以前より、北方の州へ移りたかった主人は転職活動を続けていて、ついに採用されたので大喜びです。子供たちも、広いスペースで外で遊べてうれしいようです。カマキリやコオロギに大騒ぎしているのを見て、今までそんな昆虫も知らなかったのか…とかわいそうに思いました。
私といえば、今までの都会の生活と違って、とても不便を感じます。ここは森とリンゴ畑しかない市で、住宅は森の中に点在し、けっこう住民も多い割に商店というものがありません。レストランもありません。高速道路の近くにある巨大スーパーや薬局などが唯一の店というものです。スーパーも車で7〜10分走らないといけないので週一回、まとめ買いします。車がないとどこへも行けないのですが、主人が仕事に車で行くので、私と一番下のジェイムスは毎日家にいます。上の二人はスクールバスで学校へ行って帰ってきます。ジェイムスが友達もいなくて保育園もなく、退屈なので図書館のストーリータイムや、隣の市のスポーツセンターのサッカークラスへ連れて行ったりします。主人が時々、昼休みに家に帰ってきて、職場へ戻る時、私が運転し、午後は私が車を使って夕方、主人の仕事場へ迎えに行きます。今は雪がずっと積もっています。昼は−5℃ぐらいで、夜や朝は−20℃〜−15℃のことも多いです。雪国に住んだことのない私も主人も、雪おろしや雪かきに四苦八苦しております。裏庭には、鹿や野ウサギ、スカンク、ハリネズミ、リス、フクロウ、アオサギ、カワウソなんかがいたりします。裏庭の一部は森で、一部は湿地帯につながっているので、雪の上にいろんな動物の足跡があります。ボブキャットやコヨーテもいるらしいのですが、夜行性なので見たことはありません。 まだここでの生活は三ヵ月。秋にはそこら中ヘビがいて閉口しました。蚊やチックの病気も夏は心配です。どうなることやら…。それではまた。
|