宇宙人を公言する元国防大臣
最近、銀河間の戦争開始を案じるというカナダの政治家が一部で話題となりました。1960年代に国防大臣や副首相を務めた82才のポール・ヘリアー氏です。9月にカナダのトロント大学でUFO団体が開いたシンポジウムで講演しました。宇宙人のUFOは現実のもの、1947年にアメリカのロズウェルに墜落、アメリカ軍はそれを元に兵器を開発、宇宙人との戦争をする可能性があると警告しました。2004年にブッシュ大統領が月面基地の構想を発表しましたが、それがUFOを監視して攻撃する場所にもなると主張。本人は、かつて夫婦で友人たちとのキャンプファイヤー中にジグザグに飛ぶ光を見たとし、直接なんらかの機密情報を扱ったわけではないようです。2005年2月にABCのピーター・ジェニングス氏(8月に肺ガンで亡くなられました)のUFO番組を見てからとても真剣になったそうです。そして、ロズウェルで回収された物品からアメリカの軍事技術が発達したという元陸軍の将校の本を読み、その情報を認める元空軍の将軍とも話したそうです。その本に宇宙人との戦争を想定したり月面に軍事基地を建設する計画が出てきます。実はUFO研究者からも疑問視されている本なのですが、高齢だった著者は出版の1年後に死亡して真偽は不明です。ともかく、会場は総立ちの拍手だったそうです。11月には、複数のUFO団体と一緒にカナダ議会に対して宇宙人に関する公聴会を開くよう求めています。ちなみにアメリカでは1966年に下院でUFOの公聴会がありました。ヘリアー氏はずっと宇宙に兵器を配備することに反対しており、カナダの小さな町に宇宙の平和を誓う象徴として「世界初のUFO着陸場」ができた1967年、国防大臣の時に開場式に出ています。そこには、将来の宇宙旅行はあらゆる銀河間の生物にとって安全であろうと刻まれています。