イギリスのUFOファイル
UFOの話題が続きますが、イギリスでは今年の1月から情報自由法が施行されたのに伴って、国民からの請求が認められればUFOに関する情報も公開されるようになりました。そこで、主に新聞社が請求して開示されたものを伝えています。イギリス国防省は1950年に空飛ぶ円盤の調査委員会を設け、翌年には充分な証拠が得られないとして解散しましたが、その後も軍人や警官、パイロット等を含む国民から寄せられたUFO報告を何千件も記録していたのです。昨年は91件の報告があり、公開された記録には今年1月の目撃も入っていました。これらは国防と関係しており、とくにUFOの正体がイギリスに侵入してきた外国の飛行機である場合が考えられますが、脅威となる証拠は見つかっていないそうです。国防省は地球外生命体の仮説については全く偏見がないとしているので、UFOが宇宙人のものである可能性を捨てていないことになります。
集まった報告は、隕石と思われる空飛ぶ火の玉から、ブーメラン型など自然現象では説明がつきにくいものまで様々です。最も多いUFOの色は黄色、橙色、黒ということですが、色や形が変わるという報告が多いそうです。なかでも、1977年にノーサンバーランド州にある空軍施設の近くで起きた事件は信憑性が高いようです。空軍の人々が5kmほどの海上を飛ぶ複数の物体を1時間40分に渡って観察しました。それは大型ヘリコプターの何倍もある、輝く丸い物体でした。その1つは西に分かれて、四肢のような突起がある形に変わったそうです。同じころ、30回以上も施設のレーダー2基が物体を捉えました。さらに他の駐屯地のレーダーにも映りました。国防省の報告書は、目撃者をまじめで信用できるとしています。