−私たちのなかの子どもへ− (14) 久保理子
(入江久理)

「原画展のお知らせ」

 今月は、本のエッセイをお休みして、展覧会の
ご案内をさせていただきます。高知新聞に昨年末
まで連載させていただいた「子ども時間の本たち」
が終了し、原画展を開催することとなりました。
中西奈穂子さんによるエッセイの原画50枚のほか、
トールペイントの作品などを展示いたします。取
りあげた本も一緒に展示します。
「子ども時間」というタイトルは、遠い(あるいは近い)過去に私たちが過ごした子どもの時間へのほろ苦い思いを込めてつけました。「赤毛のアン」で始まり、「銀のいす」(ナルニア国シリーズ)で終わった50本のエッセイは、大人のなかの子どもを癒すというテーマで書いたものです。連載中は、中西さんとの二人三脚で、毎回うれしい驚きや共感があり、おかげで何とか私も最後までがんばれました。読んで下さったいろんな方の励ましも私たちの大きな力になりました。ありがとうございます。

「子ども時間の本たち」原画展
2005年1/27[木]− 2/20[日](月曜日休館) 午前9時 ― 午後5時(最終日4時まで)
会場 ギャラリーコパ(いの大国様東隣)
 高知県吾川郡いの町3626 TEL 088-893-1200 FAX 088-893-1205
ワークショップ「トールペイント」教室
 2/11[金]午後1−5時(材料費1,000円)
 ※参加者を募集しております。希望される方はコパへご予約下さい。

高知新聞紙上で平成16年に連載された児童書エッセイの原画50点余を展示。展覧会は、この後、3/5−13まで、香我美町立図書館でも開催されます。皆様のご来場をお待ちしております。

小松加世子(090-1176-3884)

 いやな花粉が飛ぶ季節になってきました。毎年花粉症に悩まされているのですが、今年は今までにない花粉の量だという事でどうなるか不安はあるのですが、ここでもEM−Xがずいぶん役立ってくれます。
 朝晩、目薬がわりに目に、綿棒をEM−Xで濡らし鼻や耳の掃除に使ってみて下さい。根本的な治療にはならないかもしれませんが、かゆみがおさまり、スッキリした感じになります。そして、毎日続けると症状もずいぶん楽になります。ぜひためしてみて下さい。

ラーラ

 映画『東京原発』をみました。役所広司扮する東京都知事が「東京都民ほど電力を消費しながら、原子力発電所に無関心な奴はいない。自然破壊しようにもできない都心に、原発を誘致する」と爆弾発言をするところから、映画は始まります。
 無関心なのは東京都民だけではないですね。私も知りませんでした。いま、全国に52基の原子力発電所が稼働していて、国のエネルギー政策は予算の90%以上を原子力にあてているって、ご存知でしたか。しかも、1基1年分の使用済核燃料だけでも、広島原爆でばらまかれた量の1000倍以上にのぼり、その放射能は半永久的に残って未来永劫にわたり子孫に危険と負担を残すのです。
 愛媛県の伊方原発でプルサーマル計画が進行しています。これは使用済核燃料を再利用するものですが、事故があれば西日本全域が放射能で汚染されるそうです。老朽化した原発で、昨今の地震の多いなか、なんとか止めなくてはなりません。
 いま、日本以外の先進国では太陽光発電や風力発電など自然エネルギー利用が広まっています。自宅が発電所なら、地震など災害のときも対応できるかもしれませんね。水素と炭素だけでできる燃料電池の研究も進んでいると聞きます。
 あのとき反対しておけば、と後悔しないように、もっと情報を集めて、市民が手をつなぐ学習会をしようと計画しています。
参考資料:高木仁三郎『原発事故はなぜくりかえすのか』岩波新書、 『アジェンダ』第6号2004年秋号アジェンダプロジェクト
Ken

 一昨年と昨年の12月写真取材の仕事で香港に行く機会がありました。日本の僻地である高知から行った私としては香港の想像を超えた大都会ぶりに驚きました。
 香港は1997年7月、150
年以上の英国統治から中国へ返還
されました。それから7年、香港
の人たちの欲望と本土中国へのね
じれたアイデンティティ、ひしめ
き合い競い合って空へ向かって屹
立する巨大ビルディング、それは
サイバーパンクの未来都市を思わ
せ、田舎ものはなにやら不穏な予
感さえおぼえました。
 高知に帰って香港での写真を見ながら、私は都市の蜃気楼を撮影したのだと気づきました。