イランのUFO
昨年からイラン内外でUFOについての報道がなされています。2004年4月、イラン北部でUFO騒動が起きました。イラン国営通信などが首都テヘランで撮影された円盤型の白い光を報道。また北西部からカスピ海沿いの州では緑、赤、青、紫の多彩な光が現れ、8つの都市で人々が戸外へ見に出たそうです。新聞の一面にUFOの風刺画が載り、ある空軍将校は宇宙人に敵意がないか最高安全保障委員会が調査するべきとしましたが、イランの天文学者は金星の見間違いとしています。そして12月、核関連の施設がある州での目撃が相次ぎました。ウラン濃縮工場がある地域の近くでは光る物体が現れ、その1つは爆発してその地域はパニックになったそうです。それで、イラン政府はUFOを撃墜するよう空軍に命令しました。ロシアの協力で原子力発電所を建てているイランは、同時に核兵器の開発を疑われているため、UFOは外国の偵察機の可能性があると考えているのです。今のところ、撃墜には成功していないようです。12月末には、イランとロシアが通信衛星の計画とともに、UFOの科学調査でも協力していくとする発表が両国のマスコミに報道されました。一方、2005年1月にアメリカの有名な雑誌は、アメリカがイラン国内で核関連施設などを偵察していると伝えました。アメリカはイラクに続きイランにも武力を行使する可能性があるため、その下調べとも言われています。もっとも、イランのUFOが全てアメリカの偵察機とは考えにくいものです。テヘランでは1976年にもUFOが見られ、レーダーにも捕捉されています。近づいたイランのF4戦闘機はミサイルを撃てず通信もできなくなりました。事件の情報は当時は友好国だったアメリカ側に伝えられているのです。