テキサスの奇妙な動物

今年アメリカのテキサス州では、毛の無い中型犬のような動物が話題になりました。まず7月に、ある農場で経営者が見たこともない動物に気づきます。犬が吠える中、クワの実を食べていました。5月に40羽ほどの鶏が何者かに殺されていたため、この動物の仕業かと思って射殺しました。経営者は、動物は妊娠したメスだったのでオスもいるだろうとし、メキシコ原産の無毛犬が野生化した可能性をあげています。以前メキシコやプエルトリコで噂された吸血動物チュパカブラの死体かもしれないと報道されて、一躍有名になりました。次に10月、何百kmも離れた地域ですが、そっくりの動物がある家の下に入っていて射殺されます。地元の動物園の人は20年以上仕事をしてきましたが、初めて見る動物のオスでした。さらに現場に向かう途中で別の1頭が走っていくのも見ました。やせた死体は死後一カ月の状態にさえ見えたといい、犬ではないと断言しています。
これらの動物の特徴は共通しており、青灰色のほとんど毛が無い体にネズミのような尻尾と大きな耳。後ろ足が前足よりはるかに大きく、牙と爪は病的に伸びており、さらに不気味なことには銃で撃たれたのに血を流していませんでした。未知の病気にかかっているのではないかとも心配されています。また、他にも似た動物の目撃がありました。犬かコヨーテまたはその混血で、皮膚病が極端に進行して毛が抜けてしまったものと考えている動物学者や専門家もいます。最初の1頭は10月に出たDNA鑑定の結果では、犬科の動物とされていますが具体的な種は分かりませんでした。2頭目は現在、大学で検査やDNA鑑定が行われているようです。知られざる動物なのか病気なのか、どちらにせよ気になる話です。