未知の類人猿たち

10月は未知の類人猿の報道が続きました。英国の科学雑誌『ニュー・サイエンティスト』は、アフリカのコンゴで見られる大型の類人猿が新種かもしれないという記事を載せました。現地では古くから知られ、獰猛でライオンも殺せるとされ、最大でおよそ身長2m、体重100kgとゴリラに似ています。しかしゴリラの住む所から遥かに離れており、頭の骨や食性などはチンパンジーに似ています。1996年にスイスの野生生物保護活動家が調査して知られるようになり、2002年には米国の霊長類学者がビデオで撮影したり実際に4頭と出会ったそうです。新種以外では、未知の巨大チンパンジーかゴリラとチンパンジーの雑種の可能性が考えられています。もしも新種と確認されれば野生生物としては最大級の発見です。一方、英国の公共放送BBCはインドネシアでイエティの証拠が発見されたと伝えています。身長1.5mほどで、現地ではオランペンデク──小さい人と呼ばれています。ちなみにオランウータンが森の人です。オランペンデクも古くから、スマトラ島の密林で目撃されて来ました。今回は英国の探険家らが、鳴き声を追って新たな足跡を見つけたのです。姿をとらえる事はできませんでしたが、探険家が到着する2日前には村の農園で果物を食べていたそうです。既に探険家らは2001年に足跡と体毛を採取しており、科学者によって未知の動物とされています。新たな足跡は同じものでした。また、中国の北京放送は湖北省の神農架で映画製作者らがイエティを目撃したと伝えました。神農架は野人の目撃が最も多い所として有名です。3頭が見られましたが、すぐ森の中に消えたそうです。環境の変化に伴って彼らが人前に姿を見せる機会が増えたのかもしれません。それには私達の活動が彼らの生活を脅かしている面もあるのです。