チリの奇怪な動物たち

7月、南米チリでは説明のつかない動物たちが報告されました。南部のパラルでは、農夫が深夜の帰り道で空を飛ぶ「羽のある犬」に襲われたそうです。大きいのと小さいのが恐ろしい力で噛んだり引っかいたりしましたが、川に飛びこんで必死に逃げました。農夫は両腕や背中を負傷しており、病院の医師は謎の動物によると判断。地方検事は人間の武器による傷ではないとしました。鶏や羊が血を吸われて死んでいる事件も起きており、あの吸血動物チュパカブラではないかという噂が広まりました。 北部の荒野では、チリ最北の町アリカへ向かう道でカンガルーに似た動物が恐がられました。軍の徴兵官と家族を乗せたトラックがアリカの南およそ20kmを走っていると、見たことのない動物が前を横切ったのです。数分後には2頭目が歩いているのを見ました。月明かりの下、灰色の毛がない動物は、短い手を持つ2本足の恐竜のようでした。トラックから4mまで近づき、高さ2mに見えました。道を横切ったスピードと歩幅に一番驚いたそうです。また別の夜、軍の将校と家族が同じくらいの所で高さ2mほどの「犬の顔をしたカンガルー」4頭を見ていたことが判りました。笑い者にされるのを恐れて黙っていたのです。車から20m以内には近づきませんでしたが、時速100km近く出ていた車と同じくらい速く見えたそうです。この地域を25年運転している将校でも見たことがなかったとか。逃げ出したダチョウの見間違えとする人々もいますが、この道を10年通っているトラック運転手は、ダチョウではなく『ジュラシック・パーク』の生き物そっくりだったと語っています。映画ではダチョウ型恐竜が集団で走る姿が描かれていました。彼らは現代のダチョウ並みに速く走れたとされています。