今回は私自身の事を書かせていただきます。
実は数年前から動悸、息切れ、たちくらみ、関節痛、腰痛、腹痛や夜中に息が止まりそうになるなど常にどこか具合が悪く、内科で診てもらっても神経性のものと言われ、どうする事もなく過ごしていました。去年の初めぐらいから下腹の鈍痛や脱力感がひどくなり、横になって、身体を休めながらでないと動けないぐらいになり、去年の9月婦人科を受診しました。
 子宮内膜症と子宮筋腫が併発しているという事で手術も勧められたのですが、できるだけそれは避けたかったので、なんとか楽になる方法はないものかと、ら・どんなさんをはじめ、いろんな方から情報をいただき、いろいろとためしてみました。そして、やっと自分に合う1セットが出来あがり、冷え症や貧血も治り、自然と体重も5kg程減り、ここ数ヵ月かなり快適な日々を過ごせるようになりました。
 それどころか週に3回、よさこいの練習にも行っているぐらいです。
 その1セットを紹介しますと、EM−X、EM−W、ノ二ジュースをそれぞれのキャップで一杯ずつ一緒にして、少し水で薄めて、朝2回、夜2回飲みます。それプラス毎朝、コエンザイムQを1粒、体調によっては、日に2粒飲んで調整しています。日常生活に支障がなければ特に手術する必要はないのですが、筋腫も内腹症も治ったわけではないので、腹痛が起こる事もあり、その時には痛み止めのお世話にもなりますが、ひと月の内、ほんの2〜3回だけです。
 この1セットが誰にでも適用するかどうかわかりませんが、最近、筋腫や内腹症の人が増えていると聞きます。そういう方々に、全て病院や薬におまかせではなく、なにかしら、自分に合う方法があるのではないかという希望を持っていただきたく、ご報告させていただきます。
 一病息災──身をもって実感させていただいています。

小松加世子(090-1176-3884)

−私たちのなかの子どもへ− (8)

「夜物語」※造形教室でスタッフをされていた小笠原まきさんが絵を描いています
(著者:パウル・ビーヘル / 訳:野坂悦子 / 絵:小笠原まき / 出版社:徳間書店)

 誰にでも生まれついた世界があって、その世界で一生過ごす人もいれば、別の世界に居場所を求めて出てゆくことを熱望する人もいます。その熱はあまりに強いので、暮らしに満足している人ですら、時にはその熱に影響され、夢を見ます。
 この物語の主人公である小人は、普通の家の屋根裏に置かれた人形の家に暮らす、ごく普通の小人。そこに突然訪れた美しい妖精は、旅の途中、ぼろぼろになった羽を休め、小人の家で毎夜お話をするのでした。妖精が心から望んでいたのは、仲間たちには信じてもらえなかった夢。人間のように、誰かと結婚して子どもを産み、そして死にたいという願いでした。
 最初は半信半疑で、何か悪いことをされるのではと心配していた小人も、やがて妖精を信じるようになります。小人は、人間のためにちょっとした手伝いをするという大事な仕事もつい忘れるほど、妖精の行く末を心配します。
 一度生まれた夢は、簡単には消えません。いつかその羽が、ぼろぼろになってしまってもかまわずに、夢を追う人たちがいます。それでも、この妖精と小人のように、だれかが、どこかで、あなたのお話を聞いてくれるために待っているかもしれません。今現在、羽を傷だらけにしながら飛び続けているあなたに、そして飛ぶことのできないあなたにも、夜ごとの物語と、その後の物語を。

久保理子



「私、ほんとにこまっているんです」とこの春から中学校の補助員になった先生が店に入って来た。盗難や男女交際の乱れが想像していた以上に悪いと言うのだ。職員室に鍵を掛けても物は無くなるし、妊娠していても平気で隠さないとか今の中学生の実態を話してくれた。
家庭の問題も大きいが学校で対応できていない事を嘆いていた。その先生は「何とかしなければ」という思いが強く、教育委員会や知事に働きかけPTAには情報を開示していくと言う。そのやり方が性急すぎて、何か危かしいので「気持ちは理解できるけど問題の共有化を計りながら進めていった方がいい」とアドバイスした。
私も二〇年前、「このままでは子供たちの心が壊れる」と直感しPTAで一生懸命、学校を変えようと頑張ってみたけど、見つけた答えは地域だった。学校では徒労に終わることが多かったが地域での取組みはつながって根づくという実感を持てている。うれし屋を始めて子供たちを励ますことがさらにうまくいきだした手応えを感じている。
子供たちが元気になって答えを出してくれているからだ。
人のつながりが希薄になった今は昔のようにいかないかも知れないが、同じ価値観を持った人達との出会いは親も子も「安心感」を得ることが出来る。うれし屋が地域の中で喜んでもらえる為に何か探さねばと思っていたら、ある方が訪ねて来てくれて、形になりそう。それは次回に……。

和田佐知子/うれし屋 tel:845-5601地図

 白い巨塔2

息子が入院して4日目に大部屋へ移された。ぜんそくの状態は良くなってきたけど,まだ生まれて5ヶ月だったので,「腹が減った〜」とか「眠いよ〜」など言う代わりに、しょっちゅう泣いた。大部屋の他の患者さんに迷惑がかかるのでは・・・と、すごく心配だったが、小児科の病棟なので、周りは小・中学生の女の子たちばかりでとてもほっとした。しかし同時に一日中ベットの周りを行き来する彼女たちの葛藤や,様々な家庭環境がいやでも見え、つらい事もしばしばだった。かわいくて愛嬌のある女の子がすっとやってきて「お父さんに電話したいけど細かいお金が無いの・・」と言ってお金を借りに来たり,そのうち隣の子のテーブルから小銭をそっと持っていってしまったり。お金だけではなく漫画、ゲーム,お人形など,「かして」と言っていろいろ持っていってしまうらしい。もちろんそれが初めてではない事も立ち振る舞いから容易に想像できた。楽しそうに看護婦さんに抱きついたり,お医者さんに笑顔で答える姿とのギャップは、心の底から「悪い事をしている」という意識の無さを物語っていた。彼女の状況を誰かが両親に伝えるべきだとも思ったが,息子が入院した10日余りの間,その子の元に親は一度も現れなかった。9歳の子が一日中,お風呂も食事も着替えも一人でしているのだ。しっかりしすぎている。そして大人の世界によく適応している。看護婦さんの性格や医者の上下関係など、よく把握していて、よい言い方ではないが,世渡りに長けているのだ。頼る,甘える,守ってくれる親がそばにいないのだから,彼女なりの病院での自分の居場所を探した結果だと思う。看護師さんも気づいてはいたが,しつけの域なので関与せず,という感じである(看護師さんはとても忙しいのだ)。でも息子と遊んでくれているその子の姿は本当にかわいらしくて,よく覚えている。彼女も今はもう,同級生と運動場を走り回っているだろうか。

Bun

 一宮 しまさきクリニックの嶋崎達也医師による講演会「真の健康を求めて―小児科の臨床から見えること―」は、台風7号が接近する日、龍馬のうまれたまち記念館でありました。主催は、有機農産物や安全な食材、日常生活用品を共同購入するグループ、高知土と生命(いのち)を守る会です。
 こどもが健康に育つための基本は、(1)愛情、(2)栄養、(3)自然とのふれあいです。でも、いまはどれも歪んでしまい、親が知らなければこどもは育たない時代になっている、と嶋崎先生は警告します。
 ことばの遅れや、目を合わさず笑わない子が増えているそうです。2歳までにテレビやビデオを見せていると、幼いほど時間が長いほど、テレビで起きていることと現実との区別がつかなくなり、こころの障害につながります。3歳までの生活は潜在意識にすりこまれるので、親子のふれあいを大切にしたいですね。ふつう、赤ん坊は母乳から免疫力をもらうので、生後6ヶ月くらいまでは病気にかかりにくいのですが、最近、生後2、3ヶ月の赤ん坊のアトピー、じんましん、はしか、水疱瘡などが増えているそうです。これは、人工栄養か、母親の免疫力が弱っているからでしょう。食品添加物だらけの食品や、農薬と化学肥料の土で育った農産物ばかり食べていたら、ミネラルやビタミンなど人間のいのちを養う力は不足してしまいます。
 また、小中学生の骨折が増えているそうです。牛乳や乳製品のカルシウムは吸収されにくいカルシウムで、動物性蛋白質にふくまれるリンを体内で処理するとき、骨のカルシウムを使うので骨粗鬆症になるからです。日本人は腸の長い草食動物だから、分解しにくい動物性蛋白質は腸で腐って血液を汚し、病気になりやすいのです。
 化学物質の氾濫や電磁波、コンクリートずくめで環境は悪化するばかり。でも、親子で自然に目を向け、たとえば、台風の風の強さ、雲の動きをいっしょに観察して話し合うなど、実体験をたくさん重ねてあげたいですね。

ラーラ