−私たちのなかの子どもへ− (1)

このたび久保さんが高知新聞で、児童書について連載をされることになりました! 1月9日より毎週金曜日の朝刊に掲載予定とのことです。おめでとうございます。入江久理というお名前で、タイトルは「子ども時間の本たち」。それに合わせて、今年からこちらのタイトルを変えさせていただきました。(都築)

「可愛いエミリー」(著者:L・M・モンゴメリ/訳:村岡花子/出版社:新潮文庫)

 エミリー・シリーズ(全3冊)のヒロイン、エミリー・バード・スターは、後に作家になる少女です。そんなエミリーは、少女時代から芸術への情熱に あふれ、人や物・自然への感受性が過敏すぎるほど。エミリーにとって、周囲とのあつれきは、幼いころから日常の一部ともいえるものでした。
 父の死によって孤児となり、絶縁状態だった母方の親類一族に引き取られたエミリー。この農場でボスとして君臨するエリザベスおばさんとエミリーは、ことあるごとに対決してしまいます。エリザベスおばさんは長年家族をコントロールしているので、言うことをきかない子どもにいらいら。けれど、罰されても魂は自由とばかりに行動するエミリーを力でおさえつけることはできません。
 エリザベスおばさんが、義務感からでなく、『わたし』という人間を家族として受け入れてくれている…エミリーがそう感じられるようになってから、二人の関係は変化してゆきます。エミリーのかたくなさを溶かすのは、おばさんの公平さでした。エリザベスおばさんのような『甘くない人』からの公正な扱いは、幼いエミリーにも、はっきりと理解できる『やさしさ』だったのでしょう。

久保理子



夏に、思いがけなく二人からプレゼントをしてもらった。一人は、K君。ある晩、「帰りました」と言うので玄関に出るとお土産げを大切そうに持って立っていた。お土産げは自分のお金でと、九州の大学に通いながら、バイトをしたお金で買って来てくれたとのこと。「涙が出そう」と言うと「喜んでもらえて僕も嬉しい」とK君。
もう一人はEちゃん。運転免許が取れたからと、初めて運転して報告に来てくれたのだ。人とうまく話せなかったり、校門で緊張のあまり、動けなくなる女の子だったので免許なんてそれはそれは…。「Eちゃんすごいすごい」と大声で喜びながら抱きついた。横でお母さんが泣いていた。K君はいじめに遭っていたし、Eちゃんは中学校に行くのを辞めていたので、二人の成長振りに驚いた。二人との係わりは一〇年前に作った「いっくゼミナール」だった。我家を開放して、ボランティアの先生に協力してもらいながら、子供たちの自立を応援していた時に来てくれていた。私はその時、Eちゃんに言ったことがある。「Eちゃんは学校の先生や同級生からは、お荷物みたいに思われているかも知れないけど、社会に出れば、誰よりもしっかり生きていけると思うよ」と…。「おばちゃんの言うた通りになったやいか」と大喜びした。大人社会に責任を感じ、子供たちとの係わりの中で役に立ちたいと思って活動して来た事が、こういう形で返してもらえるとは思ってもみなかった。私にとって今年一番のごほうびだ。

和田佐知子/うれし屋 tel:845-5601地図



 EMと同様に人体に無害で、家庭内で使っているうちに自然に川や海の浄化につながる天然粉石けん『ピリカレ』を紹介します。
 天然の植物油脂(サラダ油や天プラ油の廃油をリサイクルしたもの)と抗酸化溶液を原料とし、特殊浄水器によるこだわり水で処理され、合成界面活性剤や防腐剤等は一切使用していません。
 抗酸化溶液とは、醗酵型微生物の培養によってできる特殊酵素です。
 『ピリカレ』とは「きれいにさせる」という意味のアイヌ語で、古来アイヌ民族は自然を敬い、自然の浄化力を活用して、川や海を守ってきた民族として知られているそうです。
 ピリカレは、3kg、2500円ですが、洗浄力にも優れ、とぎ汁発酵液を併用すると、洗濯にもごく少量でよく、お風呂洗いやその他、家中の掃除に使えます。
 我が家では買って2年近くなりますが、まだ半分ぐらいしか減っていません。ご家庭によって使用量は異なると思いますが、今有る家庭内の全ての洗剤を、ピリカレやEMとぎ汁発酵液に変更すると、かなり経済的にも違ってくると思います。
 あなたも一度、騙されたと思って使ってみませんか?

小松加世子(090-1176-3884)

 12月9日、イラクへの自衛隊派遣が閣議決定されました。これは、戦争放棄をちかう憲法に違反する行為です。そもそも、ブッシュ政権が「9・11」を口実に、アフガニスタンとイラクに一方的に攻撃をしかけたこと自体、国際法に違反しています。
 これまで止めるべき戦争を止められなかったことに無力感をもつ人々は多いはずです。私もそのひとりです。いまだにイラクでは毎日100人が殺されているという事実に胸がしめつけれ、電気、通信などイラク技術者の水準は高いのに米軍は自国の復興ビジネスの利益のために復旧を妨害しているという理不尽さに怒りが爆発しながらも、不完全燃焼です。ブッシュ、ブレアの戦争犯罪を現代の国際人道法のもとに裁くアフガニスタン国際戦犯民衆法廷は、今年、全国各地で連続公聴会を開催、12月13、14日に結審したことをごぞんじですか。そして、来年のイラク国際戦犯民衆法廷にむけて準備がすすんでいることを。自衛隊派遣が強行され、戦争犯罪の嫌疑が生じたなら小泉首相も被告人に加わることになるでしょう。
 国際戦犯民衆法廷は、民衆自身が声をあげ、学びあい、討論しあいながら、新しい反戦平和運動を創りだすものです。米英軍によるイラク攻撃と軍事占領下におけるジェノサイド(集団虐殺)、人道に対する罪など、戦争犯罪の証拠が公聴会で明らかにされます。来年高知でもぜひ公聴会を開きたいですね。

ラーラ