宇宙人による誘拐?

UFOにまつわる事件には、宇宙人が人間を誘拐をするという不気味なものがあります。多くは検査されてから帰されるのですが、ごく小さい物体を体に埋め込まれたという話もあります。世界中でありますが、なぜかアメリカに集中し、報告しない人も考えると全米で100万人以上が誘拐されているとする説さえあります。宇宙人の姿は、大きな頭と目をもち、毛がない灰色の小人──いわゆる「グレイ」が多く出てきます。これらを本物として真剣に研究している科学者もおり、例えば1992年にはマサチューセッツ工科大学で物理学者とハーバード大学の精神科医らが研究会議をしています。ある外科医は、体に埋め込まれたという物体を取り出す手術を10回しています。そして、物体は地球外の物で、人間の遺伝的な変化を測る機械ではないかと考えています。
ただし一般には、被害者の多くが寝ていたため、実際は夢や幻覚だったとされています。また、記憶があいまいな場合が多く、催眠術を使って回復させるのですが、その時にウソの記憶が作られる可能性があります。アメリカでは宇宙人の出るSF映画等がたくさんあり、その強い影響が疑われるのです。体の中の物体については、本人が気づかないうちに何かとがった破片等が刺さったりして体に入ることがあります。そもそも本当に宇宙人ならば、いちいち誘拐しなくても遠くから調べたり、記憶を消すような科学技術がありそうなものです。それでも、日本人に比べて現実志向のアメリカ人がなぜ非現実的な悪夢に悩まされるのか……報告する人は変な目で見られる恐れがあるし、わざわざ同じような作り話をする必要もないはずです。大昔には、妖精や妖怪などによる誘拐や神隠しが世界中で伝えられていました。現代の宇宙人達こそ、彼らが姿を変えたものだとする説もあるのです。