「くまのコールテンくん」と「コーちゃんのポケット」 (絵本☆著者:ドン・フリーマン 「くまのコールテンくん」訳:松岡享子/偕成社 「コーちゃんのポケット」訳:西園寺祥子/ほるぷ出版) コールテンくんは、緑のコーデュロイズボンがキュートな、クマのぬいぐるみ。一作目の「くまのコールテンくん」は、デパートで売られていたコールテンくんが、人間のともだちにめぐりあうまでのお話。そして続編の「コーちゃんのポケット」では、コーちゃんという愛称までもらったコールテンくんが、すてきなポケットをつけてもらいます。 ぬいぐるみを主人公にしたお話では、圧倒的にテディ・ベアが活躍しています。このコーちゃんも、版画の黒い線で描かれた表情が、どきっとするくらい生き生きとしたクマくんなのでした。ぬいぐるみや人形たちの、もの言いたげな表情にふと出会うと、たとえ言葉にはできなくても、「わかってるよ」と頭をなでたくなりますよね。 コーちゃんは、ポケットをもらって、「ああよかった、ちゃあんとわかってくれてたんだ」と、大満足しました。そんなプレゼントをもらった思い出、あなたにもあることでしょう。大切な誰かに、あげようとしているところかもしれませんね。
土佐和紙の店・ペーパーラボ http://paperlabo.com/ いの町4010 電話088-892-4010 FAX088-892-4012 午前10時〜午後7時 日曜定休
何度か連載させていただいているうちに、“EMに関心がでてきたけど、どこで取り扱っているのかしら?”と思ってくださる方もいらっしゃるのではないかと期待を込めて、今回は私が知っている範囲で取り扱い店をお知らせします。
小松加世子(090-1176-3884)
四月にお店を閉めさせてもらって、二泊三日の研修に行かせてもらった。行先はいつも温かく迎えてくれる東津野村のKさん宅。 一日目は手入れの行届いた山で山菜採り。欲のない私?は「いっぱい採れたき、もうこれでいい」実は、去年も採らせてもらって、後の作業がたいへんな事を知っているから……。ぜんまいは綿を取り、二時間置きに手揉みを五回位して仕上げ、わらびは灰であく抜き。手間がけっこうたいへんなんです。 二日目はKさんの別の山を見学。毎年感謝の気持ちを込めて、カマや草を入れているという土はフワフワして軽くて温かくて、胸がジーンとなって涙がこぼれそう。この土が私が生きていく原点だと思えて、少しもらって来た。 三日目はこんにゃく作りを教えてもらう為Mさん宅へ。穏やかな人で親切に教えて下さった。 「応援するので頑張ってほしい」と言ってくれ、「私は二〇年作ってきて、もう辞めようと思っていたけど、あなたが来てくれたのでまた頑張れる」とMさん。「いえいえ、それは私の方……」 「電話番号を教えて」とMさん。「いえいえ、それは私が……」「私を助けに来てくれる人が来るという占いが当った」とMさん。「いえいえ、それは私が……」あまりの親切に言葉が続かなかった。心から感謝しながら帰路に……。東津野村の土の温もりや、人のやさしさを「うれし屋」で伝えられるように、KさんやMさんに少しでも近づくように努力したい。
和田佐知子/うれし屋 tel:845-5601 → 地図
マナーの違い
昨年末、三年ぶりにアメリカから高知へ帰省しました。アメリカ人の主人はまだ二度目の日本旅行なので、アメリカと日本の生活や文化、慣習の違いに1つ1つ驚いていました。 「日本人は皆、親切で礼儀正しい。どこの店でもすごく丁寧に接してくれる。申し訳なさそうにお金を受けとって、嬉しそうにおつりをくれる。アメリカなら、用が済んだらさっさと出て行けとでも言うような横柄な態度をされるのに。ゴミが1つも道路に落ちていない。日本人はマナーがいいし、人あたりも穏やか。公共物にラクガキもない。車が全く通っていなくても、信号が赤なら止まって待つ人ばかりだ」と次々に感動する夫に鼻高々の私でした。しかし、とうとう彼はゴミを見つけてニヤニヤ。山中の道路から、ガードレールのむこう側に向けて投げ捨てられているゴミを見つけたのでした。大阪の公園でラクガキも見つけました。とは言っても、まだまだニューヨークとの比ではないので大丈夫。 しかし、その後、夫が大変腹をたてたことがありました。成田空港で飛行機から降りる時のことです。私たちは3人の子供づれなので、ある程度の人々が降りるまで待ってから出口に進み始めました。主人は、手荷物のリュックを背にもう1つのカバンを肩に、1人を手に抱き1人の子の手を引いて、ゆっくり出口へ向けて歩いていました。その時、彼のうしろから体に強くあたったり押しのけたりして、追い越して行った人が何人もいたそうです。アメリカでは、人の体にあたってまで我先にと進むことはありません。まして、子供づれや大きな荷物を持った人には先を譲ったり、ドアを開けてあげたり、手伝うのが普通のことなのです。 「あんなに礼儀正しい日本人がなぜ?」と問う夫に、「他人の為にドアを開けてあげるとか少し待ってあげるとかいうような習慣が一般的に定着していないからねえ」と言い訳しました。 そういえば、ニューヨークで一番無礼な人種は日本人だと聞いたことがあります。日本のビジネスマンは他の人の体にぶちあたって歩くからだそうです。日本では、レジスターがたくさん並んでいたり、窓口がたくさんあると空いている窓口へ急いで進みますが、アメリカでは一列に並んで待って、一番前の人から空いた窓口に進みます。小さな店内で、列に並んでいない時でも、お客たちは自分より先にいた人々の顔をチェックしていて、店員に次の人は?と聞かれると「あの人が先よ」と言い合います。そういう習慣を知らずに順番を抜かして窓口に進んでしまう日本人旅行者たちも、無礼に映ってしまうのです。それらは、単に習慣の違いだったりするので残念です。 ところで、主人によるアメリカでの日本人の見分け方とは? 日本人はサンキューを何度も言うから、それとわかるのだそうですよ。
美和 クランマー