デコレーションケーキ 国吉晶子

 先月の第4週目は楽しいデコレーションケーキを作りました。本物と見間違えそうなクリームの正体は梱包材です。ご近所の電器屋さんからいただきました。
 まあるく大きなケーキを、お誕生日や何かのお祝いに家族で囲んで食べたことがあると思います。ケーキの真ん中には贈りたい相手へのメッセージが入ります。みんなに「何て書く?」と聞いたところ「おたんじょうびおめでとう」「おかあさんへ」「メリークリスマス」と答えた子が多かったです。中には「自分へ」という答えもちらほら…。まあ、それもいいでしょう。
 お調子者のNくんも最初は「オレさまへ」でしたが、次第に気持ちが高ぶり「オレさまのじんせいへ」と書き加えました。ほんと目が点になりそうな言葉でしたが、いっしょに工作をしていた子どもたちも大大大盛り上がり。Nくん、もう3年生なんだから…「じんせい」は「人生」と書きましょうね!!

メガネモン

11月に初めてしまなみ海道でサイクリングをしました。北は広島の尾道から南は愛媛の今治まで約70km、6つの島が7つの橋で結ばれて瀬戸内海を自転車で横断できるようになっています。
北と南どちらからでも行けますが、私は尾道から。まず、お昼頃に尾道港から小さなフェリーで目の前の向島へ渡りました。わずか数分の船旅でしたが、尾道大橋は遠回りになる上に自転車が通りにくいそうで、渡し船の利用が推奨されています。島のお好み焼き屋で昼食をすませ、自分のクロスバイクの準備をして午後1時にサイクリング開始。有料のレンタサイクルもありますが、やはり乗り馴れた自転車が安心できます。
幸いあまり寒くなく風も強くない良い天気でした。私の適当な目標は、今治のフジグランに5時までに着くこと。島は信号や車が少なく、普段と違う開放感もあって気持ちよく進めました。道路には白線に沿ってサイクリングロードを示す青線も引かれ、時々、今治○kmと記されています。標識や看板もよくあるおかげで、地図を持っていなくても進めます。ただし青線は交差点では断続しており、暗いと見失うかもしれません。私は2、3回、道を間違えそうになりました…。
にとっては経験のない長距離走なので、こまめに変速することを心掛けました。ゆるい登りや向かい風に対してもギヤを変えてペダルを軽くします。軽いほどスピードは落ちますが、足の負担をなるべく一定にすると疲れにくくなります。特に島を結ぶ橋の前では長い坂道がクネクネと続きますが、一番軽いギヤにしてハーハー言いながらも何とか止まらずに登りました。
橋の本体は車専用の高速道路で、それに自転車・歩行者の道路が併設されています。風を感じながら瀬戸内海を眺めて爽快ですが、歩行者や向こうから来る自転車、さらには原付にも要注意です。橋の通行料(50円〜)は料金箱に入れますが、無人なのでお釣りは出ません。私は尾道港で回数券を買っていたので、それをちぎって入れました。橋を渡ったら、今度は島へ下りていくようにグルグル続く下り坂。とても楽ですが、道幅が狭いので登って来る自転車と接触しないようスピードを抑えつつ道の左側を下りました。
全体の半分を過ぎて、伯方の塩の由来である伯方島でコンビニに寄って休憩しました。といっても座ってばかりだったので立ったままですが。実はうっかり水筒に飲物を入れ忘れていたので、1Lのお茶を買って半分飲み、残りを水筒に入れました。暑い時期ならもっとまめに休憩&給水が必要になったことでしょう。
最後の方は疲れてペースダウン。ギヤを軽めにして進みますが、一時停止してから急に足に力を入れるとつりそうになりました。少し暗くなって気温が下がり、5時に間に合うか不安がつのります。バリィさんで有名な今治に渡った後も休まずに急ぎました。やがて目印の今治城を横目に、薄暗くなって通り過ぎそうになりましたが、どうにか5時前にフジへゴールできました。またしまなみに行く機会があれば自転車でゆっくり観光してみたいものですが、1日で回るのは無理があると思います。