先月の2週目の工作は「カットマン」でした。
「カッターナイフの切り込みだけで動物を表現していく」という課題です。鉛筆で下書きをした上で、選び抜かれた線だけをカットし、下の台紙の色と対比させて描いていきます。
下の2点はカッターでしかできない表現に見事に成功していると思います。
1点目は、うずまき状にドラゴンを切ることで、体と体の間に空間が生まれます。細かい作業が得意のK君に、この課題はピッタリだった様子。ドラゴンは想像の生き物で誰も見たことはありません。つまり正解はないので、手足を何本生やそうが自由なのです。本人はとくに意識せずにこの構図を選んだようですが、ハサミでは切り取ることはできないこの部分は、超難関でした!
2点目のクマを描いた作品の方は、魚を狙うクマの背中の曲線や最小限のカットで毛並みを表現した優秀作です。カッターで開けた穴の向こうから、台紙の色が浮かび上がっていたのでしょう。魚がただ泳いでいるだけでなく、水しぶきを上げて飛び上がる様子を描いています。挑戦する姿勢が◎です。
2点とも、押し寄せるイメージを受け止めながらカットしていったことが作品から伝わりました。
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