昨年の秋に、私がそれまで7年半関わってきたnBoxのギャラリーとしての機能を終了しました。そのことは全く物質的な問題で、場所としてのnBoxが無くなるということですが、自分の中で何かが終わったという思いがじわじわと身にしみるように感じられます。そしてこの年末に、45年間も続いてきた大阪の信濃橋画廊が閉廊しました。現代美術の最先端でがんばってこられた画廊が消えてしまうことは、とても寂しいものです。私自身、1990年代に何度か個展をさせていただきお世話になりました。最終展の1日だけの展覧会「ハガキ」展には私も出品させてもらいました。21世紀に入ってから、目には見えないけれど何か大きな変化が押し寄せて来ているような気がしていましたが、それがこんな形になって現れてきたのだろうかと考えています。「終わることは始まること」とずっと思い続けてきた私としては、次に始まることを見届けたいと願っています。新しい年に新しいことが始められるようでありたいと思います。