NASAの宇宙探査計画
今月1日、スペースシャトルが原因不明の事故により分解しました。一方、3日にはブッシュ大統領が予算教書を発表し、その中で宇宙分野の予算を増やす提案をしました。最近の研究により、我々の住む太陽系と条件が似た惑星系が見つかるなど、宇宙のどこかに宇宙人が見つかる可能性が高くなっているとしています。 火星では水が流れたような跡が見つかっており、地下には沢山の水分が凍っていると考えられています。北極と南極には巨大な氷の地形もあります。木星の衛星のうち3つは、表面は凍っているものの地下には海があるとされ、生命の発見を期待させます。 新たな探査機を送るプロメテウス計画では、原子力エンジンの開発を予定しています。これまでも原子力の発電機を備えたものはありましたが、ずっと長く多く発電できます。これは小型の原子炉で発電し、その力で推進剤を噴射するものです。無重力の宇宙空間では、探査機は基本的に最初に打ち上げた方向に飛び続けるので、少しだけ噴射をして軌道や速度を調整します。しかし万一の事故の時には、太陽系を放射能で汚してしまいます。その点、太陽発電は良いのですが、原子力に比べて弱く、また太陽から遠ざかるほど弱まります。遠くにある惑星の本格的な探査はできません。地球の資源が限られている以上、いずれ人類は宇宙に出ていかなければならないでしょう。シャトルの事故で亡くなった宇宙飛行士には、いつか火星に行くことを夢見ていた人々もいました。未来の火星移住を踏まえ、現在、難しい選択を迫られていると言えます。