今娘がはじめて工作を作ってきた。ちょうちょ形の黄色い色画用紙にクレパスと色紙で模様がつけられ、触角にはピンクと赤のカーネーションがついたかわいらしいペンダント。「おかあさんありがとう」と書かれた工作は娘からの母の日のプレゼントだった。造形教室で10年近く勤めた私には、どこをどう手伝ったのかすぐにわかるが、その工作からは娘の物をつくる喜びがあふれんばかりに伝わってきた。私は夜中の真っ暗な部屋でこっそりそれを着けてみた。 胸元に温かいあかりがともり、こらえきれない喜びがじんわりと瞼ににじんできた。ああ幸せだな。子供を持ってはじめて工作や絵を逆の立場から見ることができ、子供のつくってくるものが親にとっては宝物のように輝いているのだということを知った。そして父の日。幼稚園の近くの原っぱでちっちゃな運動会があった。3つの競技が終わって主人は娘から「お父さんの顔の絵」をもらった。しろつめ草の咲く 原っぱで主人の心にかわいい花が咲くのが見えた。
小笠原まき
カノン
レジの場所が暗いという声に、手作りステンドグラスの白熱電球をつけてもらった。やはり暗いが何故か落ち着く。先日、その方に話を聞いて納得。蛍光灯でよく聞く、60ヘルツという意味はマイナスとプラスの電極が一秒間に60回変わるということで、目や脳に良くないそうだ。外国では、蛍光灯を使用している家庭はないとか…。知らなかった。 食物で言えば無農薬、有機栽培野菜は甘みがあり体に良いが、農薬化学肥料栽培野菜はえぐみがあり硝酸が多く体に良くない。添加物、化学調味料をあげればきりがないぐらい毒物群だ。私は三年前に食事を変えてから、食品に関しては一口で違いが区別できるようになった。エッヘン。 他のことは、乏しい感性を頼りに足で稼ぐしかないのですが…。トホホホ。
和田佐知子/うれし屋 tel:845-5601 → 地図
紙のしごと・・・その2 夏の間は、紙屋はヒマなようにも思います。七夕とか、紙を使う行事もありますが、今では和紙そのものはほとんど使われなくなりました。なにか夏向きのものはないだろうか?と考えていて、2年前から土佐和紙でうちわを作り始めました。製作は主に造形教室の井関先生にお願いしています。和紙のうちわもあちこちで目にしますが、ラボのは、土佐の典具帖(てんぐじょう/てんぐちょう)紙という極薄の楮紙を竹の骨に張ったもの。仰がなくても風が透けるような、しかも実用的なものに仕上がりました。「かげろうの羽」と呼ばれる紙だけに、独特の存在感があります。典具帖紙の産地ならではのおみやげとして、今年も活躍しそうです。
今週末はお天気が良かったので、田舎の友人宅でのんびりと過ごしました。庭を散歩していたらしそのような雑草を見つけ、急にあのかおりが懐かしくてたまらなくなりました。 友人は実際にしその種を植えて栽培した事があるそうですが、2世代3世代と進むうちにあのしそのかおりにどことなくフランス的なものが混じってしまい栽培をやめたそうです。 日本かぼちゃも同じ。最初はほくほく、次の年から少しづつ味が薄く、水っぽく膨らんでがっかりしたとか。 人間もしかり。日本市場向けの医薬品テスターというアルバイトがあるのですが、10年以上のフランス滞在者は「体内がフランス人化」しているので日本人とみなされないのです。在仏9年目の私の体内細胞も、完全フランス化の一歩手前というところでしょうか。外見はどうみても正真正銘の日本人なんですけどね。
谷口 貴子