カスピ海の半魚人

カスピ海といえばイランでUFO騒ぎもありました。これはロシアのマスコミが伝えたものです。この2年間、カスピ海南部と南西部では人間に似た水陸両生の生物が目撃されるそうです。3月、イランの新聞にアゼルバイジャン首都バクーの漁船の船長による目撃談が載りました。長時間、船と平行して泳いだ生物は、大きな魚に思えたのですが、頭には髪が生え、体の前部にヒレの代わりに腕がありました。話しても信じてもらえませんでしたが、新聞社に読者から多数の手紙が寄せられたそうです。2月に海底火山の活動が始まり、また海洋油田の開発が増えてから多くの漁師が何度も見ているという指摘でした。それらは似通っていて、身長170cm未満でたくましく、黒緑の髪、青い肌、鱗の出た腹。手足は太くて短く、手は水かきのある4本指、足はヒレ。鼻先はイルカのクチバシのよう、大きな丸い目、耳は不明。大きな口は上あごが突き出て、下あごは下唇がたれて見えず……という奇怪な姿です。泳いだ海の水が数日間とても澄んだり、魚の大群が一緒にいたという目撃もあって、イランの人は「海と川の主」と呼ぶそうです。一部の人々は調査を始め、生物は1体ではなく一族で、カスピ海の環境悪化にぶつかっているとする説もあります。半魚人の記録は他にもあり、1928年にはカレリアの湖で何度も見られ、ロシアの大学の調査団が入りましたが、結果は秘密にされて団員は強制労働所で亡くなったと言います。魚人の元祖はオアンネスが有名です。バビロニアの記録では日中海から現れて、獣のような生活をしていた人類に必要な知識を与え、夜は海に帰ったそうです。イランも所縁のある世界最古のシュメール文明をもたらした恩人ですが、その正体は不明で、イルカが進化したような宇宙人という説もある程です。