★Kenさんはプロのカメラマンです。 ホームページ http://openyourmind.dyndns.org/

60歳に近づいた頃、自分を含めたこの世界を再度構築し、自己の位置を確認しようとしたとき、現実世界の外側について、あまりにも無知のままいたずらに加齢を重ねて来たことに愕然としました。 そこで放送大学の講座を受講することを思い立ちました。そのとき日常の実用に直接役に立たない学問、ことに人文科学系の科目を選びました。
授業は大変楽しく高揚感を覚えました。年を取って勉強することは、40年前の知識ではなく、リアルタイムで科学の先端の知見に接することであり、目から鱗の落ちる思いでした。大学のアカデミズムが失われようとしている今、放送大学が真の学問の府であってほしいと願っています。

Ken


★小松加世子さんは子ども造形教室の父兄です。
 環境問題に強い関心を持っています。これから連載予定です。

最近、微生物群での水質浄化の話を聞かれたことはありませんか?そして家庭の廃水の中で、お米のとぎ汁が川を汚す一番の原因だということを知っていますか?
お米のとぎ汁を、EM(有用微生物群)というもので発酵さし、お米のとぎ汁EM発酵液として、合成洗剤の変わりに食器洗いや洗濯、掃除に活用すると、安全で環境に良く、知らない間に水質浄化につながっていきます。
今、土佐市では行政と民間が一丸となってEMでの水質浄化に取り組んでいます。
興味のある方、パンフレットを教室に置かしていただいてますのでご覧になって下さい。
ご一報下されば、少人数でも、説明会や講習会など承ります。もちろん無料で…
お家の中から手軽に安心できる環境作りしてみませんか?
EM研究所のホームページ
 http://www.emlabo.co.jp/
一部パンフレット(PDFファイル)
ダウンロードができます。
NPO 黒潮蘇生交流会
小松加世子(090-1176-3884)


1962年の『合成洗剤の科学 白い泡の正体』以来、合成界面活性剤の毒性はわかっていたのに、毒のかたちは蛍光増白剤の配合をはじめ環境ホルモンの一種まで次々と巧妙になってきています。
「まっしろ」「かおり」の宣伝文句にまどわされてはいけません。台所用と洗濯用については、「合成洗剤」か「複合石けん」か「石けん」かの表示義務があるので、安全な「台所用石けん」「洗濯用石けん」と表示されているものを使いましょう。「複合石けん」にも危険なあぶくが混ざっていることが多いからです。歯磨きやシャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、クレンジングも洗剤ですが、上のような表示義務はありません。成分表示されていても、長ったらしいカタカナ名では意味不明で、困ったことです。『食品・化粧品危険度チェックブック』で調べるという手もあります。今家庭にある化粧品やボディソープが安全かチェックするには、少量をいらないスプーンにとって炎であぶると、黒い煙とその悪臭とタールが残るのですぐにわかります。私は実験中、頭がくらくらしました。くれぐれもやけどをしないように、柄の長いスプーンと柄を巻く布、そして換気に気をつけてくださいね。
身体の中に毒をとりこまないよう、これからも目を光らせていきましょう。ではまた。

ラーラ


★高橋歩美さんは造形教室の卒業生で現在、牧野植物園でアルバイトをしています。
 今月号の表紙も描いてくれました。

あんまり言葉に出した事はなかった。
退屈『たいくつ』

お客さんが沢山いても、いなくても、タイクツには変わりない。
右のスロープから子供が走りながらおりてきて、目の前を通りすぎる時私は、『こんにちは!走っちゃだめだよ。』と、ソフトな笑顔で声をかける。左の自動ドアから入ってきた老夫妻に『トイレはどこか?』と訪ねられ、お決まりのコースで道案内をする。
目の前には「ヒメイカリソウ」とゆう実物の10倍にもなる植物の模型がある。タイトルは【花の結婚】といって、その模型をくるりと歩けば、花粉をミツバチ(マルハナバチ)が運び受粉が成立する。花びらは地面におちて、雌しべはみごもりやがて種を落とす。まだ続きがある。種のまわりには、「エライオソーム」という甘いアリの好物がついている為アリが地面の下に種を運んでくれるという。なんてすばらしい自然界のしくみ。もちろんマルハナバチもアリも10倍の大きさで、すべてが【おばけ○○】といった感じである。その模型に近づくと、いつもの女性の声で説明が流れる。私がまだ開園前にアクアリウムに水をたしたり、お腹をすかせて待っている熱帯魚にエサをあげたり、顕微鏡の材料を中庭でさがして備えている間、それに反応して【花の結婚】は何度も流れる。時折、カギを開けて館内に入ると、誰もいないはずのまだ暗い遠くの方で「マルハナバチは・・・・」と、もう誰かに説明している声が聞こえる。誰に?
ここは山の上、竹林寺がとなりにあり、もちろん墓もたくさんある・・・・・・あまり深く考えない。その説明は、私が交代してあげたいくらいにセリフを覚えてしまった。

中庭は朝から曇っていた空から雨がザーッと降っていて、秋に一歩ずつ近づいている事を感じさせる。夏の間、日照りが続くと、館内の室温もかなりあがって、クーラーがききにくくなるために外では屋根に向けてスプリンクラーが回るよう自動設定になっている。その水は屋根を流れ、といを伝って、幾つか備えてある水盤に落ちる、そして水盤のドロドロ水もきれいに入れ替わる。(すばらしい設備!)けれど今、雨が降っているのにスプリンクラーは回っている。水盤に落ちる水は、スプリンクラーの水やら、雨水やら・・・・とにかくどんどんあふれている。

アジサイ、カエデ、クローバー、トラノオ、ホタルブクロ、ナンテン。季節の流れと共に、色んな植物を辞書にはさんで押し花を作った。手紙も書いた。植物の名前を覚えようと、一日1つ!を一日3つ!などに増やしてみたり、図鑑、資料等を毎日少しずつ読む!の日々を過ごしてきた今、展示館をクルクルまわる以外に何もすることがなくなってしまって、苦手な文章など書く始末。今私が持っているエンピツは「ゆうせい」と書かれた2Bの落とし物エンピツ。届けも何もなかったので、私がユウセイくんのかわりに使っている。

高橋歩美