吸血動物チュパカブラ

1995年から96年にかけて、カリブ海のプエルトリコ島で、山羊などの家畜が小さな傷口から血を吸われ死ぬという事件が続きました。そのため、犯人はチュパカブラ(山羊をしゃぶるもの)と呼ばれます。さらに、体長1m前後、トカゲのような顔に赤い大きな目、鋭い牙と爪を持ち、立って歩く謎の動物が目撃されたのです。島にはアメリカ軍の基地があるため、その実験動物とする説と、UFOの目撃もあることから、実は宇宙人という説に分かれましたが、正体は不明のままです。その後、同じような事件は中南米に広がっていきます。2000年6月、家畜に被害が出ていたチリのカラマでは、アタカマ砂漠で陸軍がアメリカのNASAと一緒にチュパカブラを捕まえた!という報道までされました。チュパカブラはNASAが遺伝子を操作して作っていると考える人々もおり、実際にチリのあるUFO研究団体は、その調査を政府に訴えています。
2000年8月には、ニカラグアのある牧場の近くでチュパカブラかもしれない謎の死体を発見。発見者も科学者も狼や野犬ではないと見ましたが、大学で分析されると、ただの犬であったと発表されます。おかしなことに、発見時の写真と分析中の写真では死体の様子が違っていました。そのため、何者かが犬の死体とすり替えたのだという説もあります。
現在もなお、チュパカブラのしわざとする被害報告はありますが、真相が明らかになる日は来るでしょうか。