海の怪物

昔から海では、巨大な怪物を見たという報告があります。一般的にシーサーペント(大海ヘビ)と呼ばれているのですが、ヘビ型に限らず、さまざまなタイプがあります。信じられないような話もある一方で、なかには学者や軍人の名誉をかけた報告もあるのです。現代では少なくなったのですが、これは、世界中で大きな船がエンジン音を響かせながら行き交うようになったので、隠れてしまうのかもしれません。
1997年から、アメリカ海軍が深海に置いた音波探知装置に、生き物によると思われる音が記録されています。それは鯨の鳴き声よりもはるかに大きいそうです。巨大イカという説もあり、実際に、巨大な吸盤の跡が鯨の体に残っていたことがあります。それから推測されたイカの大きさは、なんと50m!しかし、イカはそのような声で鳴かないという学者もいます。ちなみに、マッコウ鯨は数千mも潜って、10m以上もある大王イカというイカを食べているのです。
「海」の大部分は深海であり、ものすごい水圧と光の無い闇の世界です。潜水艇による調査でも、直接観察できる範囲はとても限られています。まだ発見されていない生き物がいるのは間違いありません。