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人は、その誕生の時に、地上に魂が降りてくるとしたら、成長するにつれて、その魂は上昇していくにちがいない。

なぜなら、人は若い時は、目の前の現象に惑わされているが、次第に、俯瞰的な視野でものを見ることができるようになるからである。

そして、魂はさらに上昇を続けて、やがてその肉体を脱ぎ捨てて死を迎えるのである。

そのように考えていくと、今、自分が若い時に比べて、少しはものが見えるようになったと思うことは、確実に死に近づいてきている証拠でもある。

これから、さらに俯瞰でものがよく見えるであろう時期を、意味あるものとして過ごしていきたいと考えている。