クリスマス工作 井関さおり

 12月はいつも、前半にクリスマス関連、後半にお正月関連のものを作っています。
 先月は2週目の低学年向け工作に「りんりんサンタ」を作りました。バネの弾性を活かして、サンタが棒を伝って鈴の音をならしながら煙突までおりてくるしかけです。
 煙突のある家も作るので、その窓に誰が見えるかも自分で考えて描きます。Mちゃんは3人家族なので、3人揃って寝ているところを描き、家族の仲の良さが伝わってきていいなあと思いました。さらに窓の外にはトナカイも作ってしまいました。力作です。
 煙突の模様は、みんなほとんどレンガの線を書いたのですが「煙突の模様はなんでもいいよ」と話してあったので、Sちゃんはなんと「サンタさんはやくきて」とメッセージを書いていました。よっぽど待ち遠しかったのでしょうね。いつもとても良い子なので、急いでサンタさんが来たことでしょう。
 同じ週の上級生向け工作は「ホワイトクリスマス」。紙皿をベースに、木の実や枝を使い、紙粘土を敷き詰めた上に小さな雪景色を作っていきました。
 上級生になると手先もだんだん器用になってきて、小さいものや細かい作業が好きになってきます。中でもAちゃんは特にこまごました作業をコツコツ積み重ねるのが得意なので、大変はまって熱心に作っていました。ケーキのようなかまくらに、とってもちいさい雪だるま、背の順に並んだ木立など、とてもかわいらしい仕上がりでした。
 その他にも、木に雪が積もっている様子や雪だるまを作っている最中の人など、雪の日を楽しんで作っている作品がたくさんできました。
 子ども達とこういうことを楽しんでいると、「クリスマス」をみんながとってもわくわくしながら待っているんだなあと伝わってきます。子どもの頃に特別嬉しかった記憶というのは、私も今になってもやはり覚えています。思い出すと温かい気持ちになります。12月はいつも、子ども達からそんな気分のお裾分けをもらっています。これからもみんなに素敵なサンタがやってきますように。

都築房子

 昨年の12月15日(日)は、毎年恒例のクリスマスバザーを開催しました。
 今回も朝から多くのお客様が造形教室へお出でくださって、本当にありがたいと思いました。午前中の10時から11時までは、毎度のことですが、満員電車のような状態で、皆さんお目当ての品物を一生懸命探しておられ、たくさんお買い上げいただきました。
 今年のバザーは例年より商品が少ないのではないかと前日は少々心配していましたが、クッキーやケーキを作られる出品者が多く、当日の朝にはたくさん持って来てくださいました。リピーターの方々もおられて、結局お菓子は完売し、おなじみの井関家の炊き込みごはんとちらしずしも美味しくてすぐに売り切れました。
 おかげさまで例年と変わらず、無事に終了することができました。皆様のご協力・ご参加に心より感謝申し上げます。

都築房子

 私が香美市立美術館の館長となって、2年目が過ぎました(といっても本当は3月まで25年度なのですが)。
 昨年は2月にやなせたかしさん(同年10月に亡くなられました)のイラスト展に始まって、11〜12月の100歳100年展まで一生懸命に走り続けてきた感があります。4月には色鉛筆で驚異的な表現力・描写力を持つ吉村芳生さん(先月急逝されたので大変驚きました)の個展がありました。そして6月の片岡鶴太郎展までが前任者の企画で、8月の香美アートアニュアル展から私の企画が始まったのです。私にとって一番初めとなったアニュアル展を何とか成功させたいと考えていました。その思いが通じたのか、出品作家それぞれが本当に良い仕事をしてくれて、とても良い展示になったと思います。毎日、美術館に行って展示室をオープンするのが楽しみでした。それぞれの作品が美しいハーモニーを形作っていて、気持ちのよい空間ができていました。それから、9月に桑尾寿秋展を開催しました。桑尾さんご本人は10年位前にお亡くなりになっていて、ご遺族と交渉してできた展覧会でしたが、これをご本人が生きている内に企画できていたらどんなに喜んでいただけただろうかと思われました。
 11月の100歳100年展では、香美市の市民を巻き込んで皆に楽しんでもらえることを目指して、いろいろ考えました。市内7校の小学4年生(10歳)を「1/10 100歳」として、各小学校に出かけて100歳100年カードを作りました。そこには現在の小学生である自画像と90年後(100歳)の世界や自分の様子などを想像した絵を描いてもらいました。また、香美市民の中から85歳以上の方々に作品を寄せてもらい、収蔵品(美術館の宝として預かっている作品)と一緒に展示しました。そのことで多くの市民の方々に見に来ていただけて、喜んでもらえました。このような市民参加型の展示も年に1回は続けていきたいと考えています。
 25年度としてはまだ最後に2〜3月の沢田明子展が控えています。沢田さんは書家ですが、書も絵も描かれる作家で、2011年に90歳で亡くなられました。とてもオシャレな作品ですので、通常の書道の作品展とは違った感じの楽しめる内容になると思います。どうぞ楽しみにしていてください。高知市と香美市を結ぶあけぼの街道が開通したことで、造形教室の前の道路から美術館までほぼまっすぐに行けるようになりました。ぜひ本年もご来館いただきたいと思います。