イギリスのUFOファイルから

国防省のUFOのファイルが公開されるようになったイギリスで、その続きとして10月、1986年から1992年に渡る目撃報告等の記録が新たに公開されました。19のファイルに4500ページものいろいろな情報がありましたが、中でも信憑性が高いのはパイロットによるものです。米ソの冷戦時代だった1957年5月20日、英国のケント州にある空軍の駐屯地にいたアメリカの中尉が出撃を命じられました。領空にいるソ連のものと思われる航空機を迎撃するためで、ロケット弾の発射を許可されていました。戦闘機のレーダーには20数kmの距離に強く輝く光点が表示され、空母並の大きさだったそうです。しかし全速力で接近すると、レーダーから消え、一緒に飛んだもう1機とともにUFOを直接見ることはできませんでした。後でアメリカの情報機関員が訪問し、口止めされたそうです。結局、パイロットは1988年にUFO研究者を通じて国防省に報告書を送りました。現在では、宇宙人のUFOだったと確信していると語りましたが、宇宙人でなくとも戦争の引き金になったかもしれない事件でした。さてもう1件は、同じくケント州で1991年、ロンドンへ向かっていたイタリアの旅客機にUFOが接近しました。茶色い葉巻型の物体を見たイタリア人機長は、副操縦士に「危ない」と叫びました。3m程の大きさで、約300m離れて通過したそうです。ヒースロー空港は機長の呼び掛けに対し、旅客機の近くに物体がいたことを認めました。ある少年も地上から見たそうです。軍と民間の調査でもその正体は判りませんでした。後に機長はアメリカの対テロ職員に接触されました。その6ヵ月間には同様の目撃が多く、他の旅客機では乗客が翼のない発射体が飛ぶのを見たとか。今もイギリス国内でUFOの目撃はよく報道されており、これからも情報公開とともに続くことが期待されます。