(9) 天然石のススメ チュンズ

 7月2日に岩見銀山が世界遺産に登録された。
 17世紀前半、世界に流通していた銀の約3分の1は日本のものだったとか。しかし残念ながら、小さな島国故鉱物の産出量には限りがあるようだ。
 現在でも国内でアクアマリンや翡翠、琥珀等採れるらしいが、希少で高価となる。
 タイはルビーと金が豊富。スリランカはブルー・サファイア、ミャンマーの翡翠やスピネル、アフガン・ラピス、ロシアやドミニカは琥珀が有名だし、オパールに至ってはオーストラリアとメキシコにしか、その鉱脈がないらしい。
 ネパールではヒマラヤの天然石が沢山売られているのを見かける。面積の広いインドや中国、アフリカ諸国へ行けば、現地ならではのいろいろな珍しい宝石を目にすることができるだろう。
 地球の底で長い時間を経てできた様々な色や種類の結晶が、採掘、カット、研磨される。各国のデザインでアクセサリーとなったものを、鑑賞したりするのもまた楽しい。(これは女性だけかしら?笑)
 昨今天然石がブームなのは、現代社会に疲れた人々のココロが、自然や宇宙の作り出す造形美に癒しを求めている為ではないか、と私は思う。

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都築房子

『センス・オブ・ワンダー』
(著者:レイチェル・カーソン / 翻訳:上遠恵子 / 出版社:新潮社)

帯に「子どもたちへの一番大切な贈りもの」とあるこの本は、1962年にベストセラー「沈黙の春」を書いたレイチェル・カーソンの遺作となったものです。世界で初めて人間による環境汚染を告発したアメリカの海洋生物学者だった彼女は、1964年に56才の生涯を閉じました。

本書は、小さな子どもに自然をどのように感じ取らせたら良いかということを、彼女が夏を過ごしていたメーン州の森と海岸での自身の体験を通して優しく語りかけています。人間を超えたもの、自然の美しさと神秘を感じる心の大切さを、時代を越えて私たちに伝えてくれる名著といえます。

ラーラ

 7月16日に発生した中越沖地震は、柏崎刈羽原子力発電所を直撃しました。いま、日本全国に55基の原子力発電所が稼働しています。
 日本列島は、大陸プレートと海洋プレートのせめぎ合いによって形作られた島国であり、この地球上で最も烈しく地震活動が起きている地域のひとつです。しかも、阪神大震災以降、活動期に入っています。もしも、今回のような地震が原発におおきなダメージをあたえ、チェルノブイリのような大惨事になれば・・・考えただけでも恐ろしい放射能汚染をもたらすことでしょう。地震で道路が寸断され、通信網も破壊された状態では、放射能に被曝しても放置されてしまうでしょう。これを、原発震災と呼んでいます。
 こんな地震列島で、しかも活動期に、原発依存のエネルギー政策など、一刻も早く終息させる必要があるのではないでしょうか。55基の原発のどこで、いつ、原発震災に遭遇するかわからないので、外国では「正気の沙汰とは思えない」といぶかしんだり、また、今回の柏崎刈羽での事故を受け、イタリアのサッカーチームは「放射能汚染のある日本に行くのは嫌だ」と試合をキャンセルしたそうです。
 私たちにできることは、原子力発電をこの国が始めて40年間で習慣化したエネルギーの大量消費を見なおし、日々の暮らしを省エネしていくことではないでしょうか。