イギリスのビッグ・キャット

イギリスといえばネス湖のネッシーが有名ですが、1960年代から謎の動物、通称ビッグ・キャットが各地で見られています。大部分は黒か濃い茶色、体長60cmから120cmくらい(尻尾を含めず)。外見は豹やピューマのようですが、これらはもちろんイギリスには生息していません。写真やビデオにも撮られ、目撃報告は去年だけで何と1000件以上あります。家畜や馬、さらには人間が襲われてケガをした例もあり、警察による大規模な捜索も何度か行われているほどです。人が外国から持ち込んだものが、逃げたり捨てられたとする説が有力なのですが、肉食動物の集団が何十年も生きていくには、餌が足りないと考える人もいます。それらしい猫が捕まったり死体があったりしますが、たくさんの報告を考えると、もっと被害が出ていたり人間に退治されていそうなものです。例えば1977年から1998年にかけて、イギリスの動物園から逃げた豹などの16頭は、2頭を除き、24時間以内に捕まったそうです。一方、イギリスには古くから大きな黒い獣、通称黒犬の伝説があります。恐ろしい魔法の生き物か、妖精や精霊の一種とされ、いろいろ不思議な話が残っています。ちなみに、シャーロック・ホームズが活躍する小説『バスカヴィル家の犬』はこれに基づいています。面白いことに、現代のビッグ・キャットを遠くから見た時、犬かと思ったと言う人が割といるのです。逆に昔は豹などを知っていた人は少ないし、ライトのない時代、暗い時間帯に出会えば一層分かりにくかったはずです。ビッグ・キャットは元々イギリスにいたのか?外国から来たのか? 多くのサンプルの遺伝子を調べない限り判明しないでしょう。