・・・その10

 2月は恒例の一ヶ月まるごと2割引セールでした。日頃から衣料品などの割引価格には慣れているけれど、紙類のバーゲン(ほとんど全品対象)はめずらしいので、喜んでいただいているようです。それにしても、引き出しの奥で眠っている紙の多いこと(笑)!と気づかされる在庫確認の時期でもあります。年末のイベントから1月の北海道、九州からお付き合いのある絵の先生の来高と、バタバタしていて、やっとひと息の2月。そろそろ春の足音も聞こえてきて、おひなさまシーズン到来です。年末の干支のお飾りのようにたくさんは出ませんが、店におひなさまがあると、なんともいえず春らしいもの。ここ数年、造形教室にお願いして作っていただいてますが、今年から2種類のバージョンができ、うれしい収穫となりました。和紙は本来、慶弔の儀礼だけでなく、ささやかな家庭の行事とも結びついて使われてきたものですよね。5月のこいのぼり(和紙製)までの間に、和紙のおひなさまが、存在感をアピールしてくれるのは心強いものです。こんどは、造形教室特製の「招き猫」も登場しますのでお楽しみに!

久保

土佐和紙の店・ペーパーラボ http://paperlabo.com/
いの町4010 電話088-892-4010 FAX088-892-4012 午前10時〜午後7時 日曜定休

 ガソリンスタンド炎上?

最近、車に乗るようになって気になり出したのが、GS(ガソリンスタンド)の“レギュラー○○円”と書かれた看板。ガソリン1?の値段を表示していて、南国バイパスを走るときは「あ、ここのが1円安いっ」とか「昨日より2円も高くなってる!」などとGSの前を通るたびに一喜一憂しています。もちろん自分で入れるセルフのGSが安いのですが、『自分でガソリンを入れる』ことに臆病になっていて、ついつい従業員さんのいるGSへ吸い込まれてしまうのです。
もし、自分で入れている時にあふれてしまい、そこにたばこの火が飛んできたりして引火したら・・・車は大炎上、「みんなッ逃げろぉーーーっ」の声、そして逃げまどう人々の「きゃーっ」という悲鳴、もう考えただけで恐くて恐くて。セルフのGSへは私には遠い道のりのようです。ちなみに昨日入れたガソリンスタンドはレギュラー98円でした。

Bun

         Takako Taniguchi www.ttow.net

停留所に滑り混んだバスは満杯で、しかも雨に濡れた乗客はいらついている。うんざりしながら娘を抱きかかえいざ乗りこむ。バス利用者は圧倒的にお年寄りが多いので、普段は座らないよう心がけているが、12キロの娘を抱え片手で吊革をつかむのはちょっと酷だよなーと考えていると、よぼよぼのおじいさんが私に席を譲ると立ってしまった。遠慮しても、赤ん坊を連れたご婦人優先に決まってますと聞きやしない。恐縮しつつ(正直助かった)今や眠りの体勢に入る娘と腰掛ける。降りる時今度は別のおじいさんが、レディファーストですからと、私が先に降りるまでがんとして動かない。
この国では年齢や人種や階級に関係なく、単に男と女だ。おじいちゃんのレディファーストは、礼儀作法であると同時に自分はまだ若いんだって事のお茶目な確認作業みたい。おじいちゃんではなくて、男なんだっていう気持ち。今フランス人男性の平均寿命がじわじわ上がっている。インタビューで若さを保つ秘訣を聞かれた80歳のおじいちゃんは「やはりアムールですな」と笑ってた。
そうなんだ、きっと。

谷口貴子



 今回は人間の体の微生物のお話です。皮膚や内臓をはじめ人間の体のすべてに微生物は棲んでいます。その数は人間の細胞の数とほぼ同じなのです。その微生物には、わずかずつの善玉菌と悪玉菌があり、その間にたくさんのノンポリ的な性質の日和見菌があります。
 この日和見菌は、悪玉菌が増えると一緒になって悪いことをします。つまり日和見菌がどっちに傾いているかが大切で、常に腸内によい菌が棲むような食生活をし、生活環境を整えておけば腸内はいつも健康でいられるわけです。
 最近ブームの、人間にとってなくてはならない微生物を排除しようとする抗菌、異常な清潔好きは、人間自身さえ滅ぼしかねません。微生物に対する正しい知識を持ち、微生物と共存し、有効に活用することが大切です。それには、善玉菌の集まりであるEMはおおいに役立ってくれます。

小松加世子(090-1176-3884)



小学六年のT君、「お店の名前の意味が分からんかったけど、ここに来たらホッとするね。和田さん応援団長?」と言って私の仕事を喜んで手伝ってくれる。毎日、お店に来れたらどんなに楽だろと思いながら、けなげに学校に通ってるんだよね。
「僕今、ちょっと大変なので店に行きます。心療内科に通いながら、学校に行っているので…」と先生から。それはたいへん、退職した先生に飛んで来てもらって薪ストーブを囲んで夜中までお喋り。子供たちの気持ちを一番に考える先生で、地域でも勉強をボランティアで教えている。先生仲間からいじめに遭っているみたい。臨時の先生は辛いね。今度は、その退職した先生から「私臨時の教師として、学校に戻ります」。えーすごい。すごいよ。Hさんとお友達になれたことを自慢したい。
そして昨日、「何もする気がせん」と中学二年のNちゃん。
「おばちゃんに何か出来る?」「おばちゃんには十分してもらっているよ」
苦しんでいるNちゃんの気持ちが伝わり、辛い。何か書いていたので見ると、「心配」という字がべったり。小さな肩をさすりながら、一時間、話を聞いた。帰り際、「おばちゃん、今日はありがとう」と手を振ってくれた。顔が明るくなっていた。
少しでも役に立てて良かった。うれし屋ですから……。

和田佐知子/うれし屋 tel:845-5601地図

       http://openyourmind.dyndns.org/

先日あるフォトクラブの写真の講評をする機会がありました。
写真歴数年から十数年の男女のメンバー6人で、ルポルタージュ、風景、ドキュメンタリー、コンテンポラリーふうと様々でしたが、そのカメラアイの確かさに驚きました。その中にネイチャー系の写真が少ないのにも感心させられました。
`80年代末までの日本人の撮影する写真が、ややもすれば日本的に偏った写真(たとえば、日本の美術界での画壇を構成する狭い世界観による作品)になりがちで、国際的な孤立を免れない状態が、近年の女性写真家の進出によって世界スタンダードへの突破口が開かれたといえます。
今後の課題としては撮影者の「やむにやまれぬモチベーション」の欠如、「世界観」の貧しさの克服ですが、とにかくこの講評会で6人の表現者にたいして尊敬と希望を感じた楽しいひとときでありました。

Ken